糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで全身の血管や神経に負担をかけ、動脈硬化や心臓病、腎臓病、神経障害、網膜症などの合併症を引き起こす恐れがあります。特に食生活の乱れや運動不足、過剰なエネルギー摂取は血糖コントロールを悪化させる要因となります。日々の食事療法は、血糖値を安定させ、合併症を予防するための基本となる大切な治療法です。
　食事療法のポイントは4つあります。
①規則正しい食生活を心がけましょう。 食事を抜いたり、夜遅くに食べたりすると血糖値の変動が大きくなります。1日3食をできるだけ同じ時間に、バランスよく摂ることが大切です。
②適正エネルギー量を確保しましょう。 食べすぎは血糖上昇や体重増加につながりますが、極端な食事制限も低血糖や栄養不足の原因になります。主治医や管理栄養士の指導のもと、適量を守りましょう。
③脂質と塩分のとりすぎに注意しましょう。 揚げ物や脂身の多い肉、加工食品を控え、植物油や魚の脂を上手に活用すると血管の健康維持にもつながります。塩分の摂取量は1日6g未満が理想です。
④食物繊維を意識してとりましょう。 野菜やきのこ、海藻、豆類に多く含まれる食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
今回は糖尿病の方向けに、「ヘルシー食多めおかず」から8食お選びいたしました。日常的に運動量が多い方や、通常の量では物足りない方にはおすすめです。日々の食事療法を継続することで、血糖コントロールの安定や合併症予防が期待できます。お食事に関してご不明な点やお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。