腎臓の機能が低下してくると、たんぱく質が代謝されてできる老廃物が排泄されず体内に蓄積するようになり、腎機能が悪化してしまいます。腎機能の悪化を抑制するためには、適正な量のたんぱく質摂取が必要になります。たんぱく質が多い食品といえば、卵や鶏肉、牛乳などをよく耳にするかもしれませんが、実はご飯にも多くのたんぱく質が含まれています。ミールタイムではたんぱく質調整食として、低たんぱくご飯を使用したお食事をご用意しております。
たんぱく質制限が厳しい方は、普通のご飯だけで1日に必要なたんぱく質を摂取できてしまうため、おかずを少量しか食べられなくなってしまいます。ご飯から摂取するたんぱく質の量を抑えることにより、他の食材もバランス良く食べることが可能になります。また、質の高いたんぱく質を摂取することも大切です。肉、魚、卵などの動物性のたんぱく質や大豆製品から摂取できるたんぱく質が、アミノ酸のバランスが良い質の高いものたんぱく質となります。筋肉を減らさずに丈夫な身体を構成するためにも、低たんぱくご飯を活用していきましょう。
注意が必要なのは、たんぱく質制限が軽い方です。たんぱく質を抑えないといけない、という理由だけで安易に使用すると、逆にたんぱく質を減らしすぎてしまい栄養不足や筋肉の衰えに繋がってしまう可能性があります。たんぱく質の制限は医師の指導のもと決まりますので、必要な栄養素の摂取量を理解し、本当に低たんぱくご飯が必要なのか、十分に検討することが大切です。
今回は、腎臓病の方向けに「低たんぱく食ご飯付」から7食をお選びしました。お食事でお困りの際は、お気軽にご相談ください。